関節リュウマチで悩まれている方は多くいらっしゃるかと思います。
関節リュウマチの原因は主に3つあると言われております。
1.遺伝因子
※タバコを吸うことで発症すると言われています
2.腸内細菌
3.歯周病による歯原性菌血症
歯原性菌血症と言われても良くわからないと思いますので、前日にブログで説明しておきましたので、参考にされてください。簡単に言うと、歯原性菌血症とは”血管の中に歯周病菌などが入ること”です。
参考:歯原性菌血症について
歯周病が関節リュウマチを引き起こすプロセスが最近発表されたので、手順を追ってご紹介いたします。
① 口腔内が汚れていて、歯周病菌が多い状態ですと、炎症がお口の中で起こります
② 炎症があり、食事や歯磨きなどで出血しますので、そこから血管の中に歯周病菌が侵入します
③ 歯周病菌が侵入すると1分で全身の血管を巡ります
④ 関節部の関節活液がある関節包の中に歯周病菌が分泌するPAD(PPAD)が入る
健全な状態
炎症を起こした状態
⑤ それにより自己タンパクが非自己タンパクに変化し、自己免疫疾患を引き起こします
つまり、血管の中に侵入した歯周病菌(P.g菌)が分泌する酵素PAD(PPAD)が関節部分の自己免疫を引き起こすことで関節リュウマチを発症させるのです。
80人の関節リュウマチ患者さんの関節部分を調べた結果、歯周病菌が分泌するPAD(PPAD)が多くの患者さんから発見されたという論文も出されておりました。
歯周病菌が起こる事により、関節リュウマチになり、外出しない様になり、歯科医院にもいかなくなり、歯周病がさらに悪くなり、それによりさらに関節リュウマチがひどくなり…
と、歯周病からくる関節リュウマチは悪循環を招きかねません。
すでに関節リュウマチを発症していても、歯周病対策をきちんとすることが、進行を抑制するもしくは軽減する対策だと思います。
また、予防の意味でも、日頃から歯周病やむし歯予防を早いときから行うことが長く健康な生活を送れるポイントだと思います。
歯周病治療はもちろんのこと、徹底した予防治療も行っておりますので、ご興味がございましたらお電話お待ちしております。