“歯周病とそれに伴う歯原性菌血症が全身疾患と大きく関わってきています” 佐藤歯科矯正歯科医院 (宮城県 亘理郡 岩沼市 仙台市)

まず初めに菌血症って何って思われるかもしれません。
 菌血症とは…
     ”血管の中に細菌が入ることです”
 血管の中に細菌が入る経路は2種類あり、口腔内腸管からです。
 しかし、腸管からの侵入よりも口腔内からの侵入がほとんどだと言われております。
 歯周病菌などが血液に侵入していくことを、歯原性菌血症といい、一度血管の中に侵入すると1分以内に全身に菌が広まります。
 口腔でどのように細菌が血管に侵入するかと言いうと…
 1.歯科医院での治療 (出血を伴う場合)
   これはそんなに回数がありません。また、治療での菌血症よりも治療をすることにより歯周病菌を減らすメリットの方が大きいので問題はございません。
 
 2.歯肉の炎症を放っておいたままの食事や歯ブラシやなど
 歯肉が腫れていると出血しやすくなっているのと同時に、歯周病菌がお口の中にいっぱいいる状態になっています。それを放置していると、食事や歯ブラシのときのちょっとした刺激で、歯茎から出血してしまい、そこから感染するということが起きてしまいます。
 食事や歯磨きというのは毎日の事ですので、これが一番の原因になってきます。

 血管は全ての臓器、身体に通っていますので、血管に細菌が入ってしまうと、それが慢性炎症となり様々な病気が引き起こされます。
 典型的な例としては動脈硬化があります。
 歯周病菌と心疾患という題で以前ブログをお書きしましたので、ご覧ください。
 参考:https://www.sato-dent.jp/diaryblog/2014/04/29/
 このように歯周病による歯原性菌血症というのは様々な全身疾患に関わってまいります。
 すでに全身疾患をお持ちの方、まだない方でも歯を守るという意味だけでなく、歯周病の予防をして歯原性菌血症からくる全身疾患の進行防止や将来の予防をすることが、健康な身体を維持するために大切になってくることが明らかになってきています。
 当医院では歯周病の治療はもちろんの事、予防に関しても位相差顕微鏡口臭検査機器を用いて客観的なデータを基に予防をしています。

 参考:位相差顕微鏡について
 参考:口臭検査機器について

 歯周病をきちんと良くして、健康な身体になりたいと思われましたら一度ご相談いただければと思います。当医院では、歯周病だけの治療をするのではなく、様々な視点から歯周病治療をさせていただいております。
 ご覧いただきありがとうございました。
 

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