本日は顎咬合学会2日目です!
午前中は日本顎咬合学会の学術大会は今年で32回目ですが、初めて”口腔内科”という議題につての講演をするということで、私は口腔内科の講演に参加させていただきました。
演者は3人の先生で、どの講演もとても素晴らしく、将来の歯科医師があるべき姿を教わったような気がします。
少し話が大きくなりますが、ヒトが健康に過ごすためには4つのことが大切ということが日本の健康日本21にも記載されています。
それは、栄養、運動、休養(睡眠)、歯の健康です!
栄養と歯の健康というところは多少似ているかもしれません。
なぜならば、歯の健康がなければ食は偏ってきてしまいます。特に歯が弱い方の場合は、どうしてもやわらかいものを食べますので、栄養としては糖質のものが多くなってきてしまいます。
逆に、今ある歯が健康でも、好き嫌いや偏った食事を続けていると(栄養がきちんととられていないと)、免疫が落ち歯周病などになりやすくなり歯が弱くなってきて、歯の健康を害することになります。
つまり、歯が健康で、好き嫌いなく肉も野菜も何でも食べる事ができれば、バランスよく栄養をとることができ健康な歯を持続することが出来ます!
どうしても食事が偏ってしまう場合は、サプリメントを補助食品として使っていくのもいいことだと思います。しかし、サプリメントを選ぶにしても、天然成分のサプリメントでなければ効果があまりまりません。
また、睡眠も大切です!
睡眠障害がある場合様々な悪影響が体に出てきます。
主に、扁桃体の興奮促進、うつ、不安障害などが引き起こされる可能性が出てきます。
ちなみに、扁桃体が興奮すると心拍の増加、血圧の増加、呼吸の抑制などが起こってきます。
睡眠と歯科は大きく関わってきます。
子どもにおける睡眠障害の原因は気道の閉塞などがあり、寝ているのに目の下にクマがある子どもがいたりします。そういった子の場合は、歯並びが悪かったり、顎の成長が不十分だったりして、呼吸に問題をかかえている場合がほとんどだと思います。
そういったお子さんの場合、当医院で行っているような機能的な矯正で顎の成長をさせ、気道を確保し、口呼吸から鼻呼吸にするような訓練が必要です
大人の方ですと、テレビなどで一度は聞いたことがあるかと思いますが、睡眠時無呼吸症候群という病気がございます。
これも歯科治療でスプリントや矯正治療を行うことで治療をする方法がございます。
先ほどあげた、ヒトが健康になるために必要な要素(栄養、運動、休養(睡眠)、歯の健康)のうち3つ、もしくは4つとも歯科に関わる項目となっています。
この4つを歯科がきちんと担うことで、むし歯や歯周病など様々な歯の病気を予防でき、より健康な生活を送れるようにサポートしていくことが必要かと思います。
当医院では栄養学はもちろん、呼吸や歯の健康にまつわることなどのいろいろな研修会に参加し、幅広い知識を持って歯科治療を行っております。
悪くなってからの治療だけでなく、栄養、運動、休養、歯の健康の3つの項目もしくは4つの項目をきちんと担えて予防をしていけるような歯科医院になっていけるようにこれからも学んでいきたいと思えるような学会で、とても有意義な時間を過ごすことができました!
明日からのブログで、今回学んだ内容を詳しくご紹介できればと思います。
長々とご覧いただきありがとうございました。