歯が悪くなる原因は大きく分けると2つあるとある有名な海外の歯科医師の先生がおっしゃっております。
それは、“感染と力”の2つです。
“感染”というのは、みなさんもご存じだと思いますが、虫歯菌や歯周病菌と言われる菌などによる感染です。
“力”というのは、噛み合せです。もともとの歯並びが悪かったり、治療した部分の噛み合せがおかしかったりすることで歯の状態がどんどんと悪くなってしまいます。
感染と力(悪い噛みわせ)が両方お口の中にあると、感染だけ、悪い噛み合せだけのお口の状態より悪くなるスピードは加速します。
そのため、感染(虫歯や歯周病)の治療をしているのにいっこうに良くならないと感じてはいる方も多くいらっしゃるかと思います。その場合は、悪い噛み合せの治療をしていく必要があるかと思います。
そして、噛み合わせ治療を行うためには、咬合診断という診査・診断を行うのが基本です。そして、その結果をもとに、治療の方法というのが決まってまいります
今まで歯科治療を行う前に、きちんと検査を受けたことはありますでしょうか?
何か病気になれば手術などの前に普通、血液検査などを様々な検査をきちんと受け、診査・診断し治療を行って行くというのがお医者さんの場合は一般的だと思います。
お医者さんでいう血液検査というのは、診査診断をするために一番基本となる検査かと思いますが、歯科における基本的な検査は噛み合せの検査(咬合診断)にあたるかと思います。
しかし、私達歯科医師は噛み合せの診査・診断・治療というのをきちんと学んできません。海外ではきちんと教育されて歯科大学を卒業しますが、日本では卒業後に各自で学ぶような状態なのです。なので、あまり学ばずに治療を行っている場合もあるのです…
この連休の4日間を使って、私が理事をしております一般社団法人IPSG包括歯科医療研究会において咬合診断アドバンス実習コースを10名の先生方に研修を行っていきます。毎年、インストラクターとして参加させていただいておりますが、今年も先生方のお役に立てるようにがんばらせていただこうと思います。
また、この記事をお読みになり、噛み合せの検査って何?と思われるかと思いますので、それについても少しずつお話させていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
佐藤歯科矯正歯科医院
(宮城県 仙台市 岩沼市 亘理郡)