日本における歯周病患者は7割くらいだと言われております。
歯周病の治療には歯周外科、SRP、抗菌薬の使用、レーザーの使用など現在様々な治療法が行われております。
たくさん歯科医院がありたくさん治療法があるので、自分の場合はどれをすればいいのだろうとお悩みになられている方は数多くいらっしゃるかと思います。
どのような方法で治療を選択されてもいいかと思いますが、歯周病予防や治療をする上で大切なことが3つあります。
“感染と咬合と全身”という3つのポイントを押さえて治療をする歯科医院を選択されることをオススメ致します。
まず、感染についてですが、もちろん歯周病菌の感染により歯周病を発症していきますので、歯周病に関わる菌をきちんと把握し、細菌のコントロールした治療が必要です。その際に必要な検査としては、位相差顕微鏡による検査や口臭検査、さらに調べるのであればPCRという検査などをすることです。そして、検査結果をもとに治療法を選択していくことが大切です。
位相差顕微鏡と口臭検査
次に、咬合についてですが、歯がないこと、噛み合わせが悪いことにより特定の数本の歯に力がかかり歯周病のようにグラグラしてしまうというケースがございます。噛み合わせを整える、または歯が無い場合はきちんと噛めるような治療をすることで、歯周病になりにくい状態にするということが歯周病治療には必要です。その際に必要なことは、噛み合わせをみる”半調節性咬合器”という器械を使った検査が必要です。咬合器を使い噛みあわせの診断を行い、噛み合わせを整えるのに必要な治療を決定してまいります。
半調節性咬合器
次に、全身についてですが、歯周病により全身疾患(脳梗塞・心筋梗塞・糖尿病・高血圧・誤嚥性肺炎など)が生じる、または悪化させるということが最近のテレビ等でも連日報道されています。歯周病を放置されてしまうと、全身の健康を阻害してしまい、さらに歯周病で歯が抜けてなかなか栄養が取れない状態に陥ってしまい、免疫が低下し、さらに歯周病が悪くなり、それによりまた健康を阻害しと負の連鎖を生じてしまいます。
歯周病治療をしながら栄養をきちんと取り免疫を上げていくことが治療においてとても大切です。栄養の検査としては、当医院では血液検査等も必要に応じて行っております。それに応じてサプリメント等のご提案もさせていただく場合もございます。
いろいろと話が長くなってしまいましたが、どのような治療法を選択されるにせよ、この感染・咬合・全身のことを配慮した歯周病予防治療をすることをオススメいたします。
当医院では歯周病治療のときだけでなく、すべての治療においても感染・咬合・栄養を考慮に入れながら治療をさせていただいておりますので、お気軽にご相談いただければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。