5月2日にすくすく子育て”子どものむし歯”という番組がやっていましたのでご紹介したいと思います。
初めて子どもが出来た方やいくら治療をしてもむし歯になってしまうと悩んでいらっしゃる方に少しでもお役にたてればと思います。
当医院でも子どものむし歯予防や歯並び治療といった子どもの治療をさせていただいています。子どもに健康できれいな歯をいつまでも保って、歯で悩まない楽しい生活してもらいたいものですね!!
この番組で子どものむし歯についてご説明していた先生は昭和大学歯学部小児育成歯科の教授 井上美津子先生でした。
むし歯になりやすい食べ物は?という質問に対して井上先生は…
砂糖の多いものだけが問題というわけはありません、食べ方や食べ物の種類によっても異なります。同じような食べ物ならむし歯のなりやすさは変わらないと思われる方が多くいらっしゃるかもしれませんが実は違います!!
具体的には、アイスキャンディーでもチューブのものと棒についたアイスではむし歯になりやさが違うとのことでした。
確かに、チューブのアイスですとお子さんが長く食べてしまいます。食べている時間が長いと、糖が歯に付いている時間が長くなりむし歯になりリスクが高まります。
どれがむし歯になりやすいかどうかを覚えるのではなく、むし歯になりやすい食べのもの特徴を覚えておくといいかもしれませんね♪
糖分が多い、歯にくっつく、甘いもので食べるのに時間がかかる、口内に残る
こういった特徴のものはむし歯になりやすいとされています。
また、むし歯のメカニズムとしてはこのような図でご説明されていました。
解説させていただきますと、歯に付いているむし歯菌が糖分を取ることで、酸を出して歯をむし歯にしてしまいます!
しかし、私たちはむし歯菌にやられっぱなしではありません、唾液がむし歯を修復します!
番組ででていたこのグラフを見ていただくと、食事のたびにお口の中が酸性に傾いて、すぐに唾液により修復されているのがお分かりかと思います。
しかし、だらだらとお菓子を食べてしまうと修復する時間がないので、お口の中が酸性に傾いてしまい、むし歯になりやすくなってしまいます!!
むし歯になりやすい条件としては…
糖分の多い食べ物、歯にくっつき口内に残る、
甘いもので食べるのに時間がかかる 、頻繁に食べる
こういった条件ですとむし歯のリスクが高くなります!!
また、結構ある質問ですが、むし歯菌はうつるのですか?と聞かれる方がいらっしゃいます。
答えから言いますと、生まれたばかりのお子さんにはむし歯菌はいませんので、キスや箸やペットボトルの回し飲みで菌はうつります。
しかし、すぐにうつってむし歯になるということはありません。日頃の歯磨きをすることでその増殖を防げます。
また、感染するリスクを下げるためにもご家族のむし歯と歯周病の予防が大切です!!
むし歯の感染を防ぐために子どもにキスをしないなどは決していけません!!確かに、むし歯にはなりにくくはなりますが、愛着形成ができなくなってしまいますので心の問題がでてくる可能性もあります。
むし歯菌をゼロにすることは現実的に不可能ですので、むし歯菌がうつっても大丈夫なように日頃の歯磨きを大切にしていただくことや、当医院ではさらに北欧式の予防法で善玉菌のタブレットを使った予防などもオススメしております。
明日は、すくすく子育て ”子どものむし歯”の後半についてお話させていただければと思います。