子どもの取り外しの出来る矯正治療はすべて同じだろうと思っていませんか?
取り外しできる子どもの矯正治療には大きく分けると2種類あり、まったく異なります!
「機能矯正装置」と「床矯正装置」による2種類の治療があるのですが、歯を並べていく力などが異なります。
機能矯正装置はそのお子さんが持っている力、舌や口輪筋や頬筋といったお口の周りの筋肉の力や噛む力で歯を並べていきます。また、歯並びが悪くなる原因となる舌癖を正常に治していく効果もあります。
機能矯正装置はがっちりと歯に付ける装置ではなく、お子さん自身のお口の周りの筋肉の力でお口の中で色々な動きをさせて、顎を成長させながら歯並び治していく治療ですので、その子にあったなるべく人工的な力のかからない顔立ちや歯並びになってきますので、より自然な仕上がりとなってきます。
また、上下の歯並びを1つの装置で一緒に治療していきますので、治療後の噛み合わせの状態や顎関節の状態も自然になります。
一方、多くの矯正歯科医院で行われている床矯正装置は顎を拡大するネジが付いていて、取り外しは出来ますが、歯にがっちり固定してネジを回して顎を広げて歯を並べていく装置です。機能矯正装置とは異なり、歯並びが悪くなった原因でもある舌癖やお口の周りの筋のバランスの不調和を改善せず、人工的な力(ネジで拡大する力)による治療です。
また、床矯正装置で、上下を治していく場合は上下の2つの装置が必要になります。
もちろん、顎の成長があまりにも狭い場合は、こういった人工的な力で顎を広げていく必要があることは間違いありません。しかし、床矯正治療だけでは、顎の成長を妨げていた原因や歯並びを悪くしていた原因でもある舌癖の除去やお口の周りの筋肉のバランスを整える治療にはなりません。
もし、床矯正治療で治していこうとなれるなら、舌やお口の周りの筋肉を鍛える筋機能訓練は必ず必要になってくると思います。
しかし、初めから自然なバランスの咬み合わせや歯並び、顎の成長を考えた治療を選択される方が楽かと思います。そして、お子さんご自身の力で治していくことが最善だと思います。その助けをするのが機能矯正装置です。
機能矯正装置と床矯正装置の違いがこれをお読みいただいてもまだ分からないことが多くあるかと思います。一番分からないのが、「機能矯正装置がお子さん自身の力で歯を並べる助けをする」ということかと思います。
詳しくお聞きになりたい、床矯正治療とどちらにするか迷っているなどありましたらお気軽に相談にいらしてください。最初の相談は無料で行っております。
多くのお子さんが将来歯並びやそこからくる問題でお悩みにならない様に少しでもお手伝いできたらと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。