歯を削る医療機器を滅菌せずに使っている歯科医療機関が7割以上もいる可能性があるということを国立感染症研究所が調査し発表したそうです。
調査した結果、
「患者ごとに必ず交換」 : 34%
「交換していない」 : 17%
「時々交換」 : 14%
「感染症にかかっている患者の場合は交換」: 35%
で、患者ごとに交換するという所は回答があったところだけで3割しかいないということになります。
調査は特定の件の歯科医療機関3152施設に対して実施し、891施設の回答であったそうです。そう考えると、回答していない歯科医療機関が多くあるので、7割以上が患者ごとに歯を削る機器を交換していない可能性があることが予測されています。
当医院では開業当初からずっと患者様ごとに交換しております。その証拠に、治療椅子ごとに歯を削る機器を用意しております。当医院で治療された方でしたら、見たことある器械かもしれませんね。
歯を削ると、出血をしたり、唾液が飛んだりしますので患者ごとに交換するのは当然のことだと思います。いい歯科医院というのは患者様が目で見えるところだけを良くしているのではなく、機器の滅菌といった患者様が直接目で見えないところまで配慮しているバランスのいい医院であると私は思います。
ちなみに、当医院では削る器械と椅子をつないでいるホースやバキュームといって唾液などを吸うホースまで自動滅菌できるドイツの診療椅子を使用しております。日本の約9割以上の診療椅子にはこのシステムはありません。
また、診療室内の空気にも注意しております。治療をすると、周りの空気に唾液などが拡散したりもしてしまいますので、そういった空気をキレイにする大型の空気清浄器(家庭用ではなく医療用)が備え付けております。
これからも患者様に色々な意味(目に見えることや目に見えないことなど)で快適に治療を受けていただけるように日々努力していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。