これからお話する話は、長くなってしまうので連載にしていこうと思いますので、第1話とナンバリングさせていただきました!今回は、”お口の中にいる菌”についてお話したいと思います。
お口は病気から体を守る最初の「関所」だってことを聞いたことありますか?
お口の中には空気や飲食物などを介して、毎日数百種類、週百兆種類もの細菌が入ってきます。そして唾液1mlあたりに(耳かき一杯分程度)に、100万~1億もの細菌が定住しています。
これだけを聞くと、えっ?と思われる方がいらっしゃるかもしれませんがご安心ください!!
菌は、どんな人の口の中にもいるのは当たり前で、菌がいること自体はなんの問題もありません。むしろ、先ほどお口は関所だというお話をしましたが、お口の中に有益な菌(善玉菌)がたくさんいるほど病原菌のような悪い菌が増えにくくなり、風邪を引きづらくなったり、インフルエンザになりにくくなったりします。
では、どういった菌がお口の中にいるかといいますと、お口の中には主に3種類の菌が存在します。
(1)体の為になる「善玉菌」
この菌が多いと病気になりにくくなります
(2)体に有害な「悪玉菌」
歯科分野においてはむし歯菌や歯周病菌
(3)日和見菌
普段は問題ないのですが体調が悪くなったとき
に増える菌(カンジダ菌など)
お口の中において、この3種類の菌のバランスが大切です。
お口の中が健康の方ですと、善玉菌が20%、悪玉菌が10%、日和見菌が70%ぐらいの割合で存在しています。この割合でバランスをとって健康な状態を保っています。
では一方、むし歯や歯周病の方の場合はというと、善玉菌が10%、悪玉菌が20%、日和見菌が70%という感じになり、全体として善玉菌より悪玉菌が増えてしまう事によりむし歯や歯周病になってしまうのです…
明日のブログでは、むし歯や歯周病になりやすい方がお口の中の菌のバランスを改善し、健康なお口にする方法についてお話できればと思います。
歯周病の予防と治療 ”第2話 北欧式 バクテリアセラピーによる、むし歯・歯周病予防”