『口腔カンジダ菌が口臭の原因になりますか?』
という質問をよくいただきます。
まず初めに知って頂きたいのですが、口臭の原因としては、主に3種類あります
①舌の上にたまったゴミ(食べカス)
②歯周病菌の出すガス
③全身疾患からくるもの
口腔カンジダ菌が口臭の原因になるのは、この“②歯周病菌の出すガスによる口臭”に関係があります。
そして、口臭の原因となる歯周病菌の“住み家のような役割”をするのが口腔カンジダ菌です。
口腔カンジダ菌は日和見菌といい、免疫が下がった時などに繁殖し始めますが、この口腔カンジダ菌が増殖してしまうと、口腔カンジダ菌の住み家を得た歯周病菌は増殖しやすくなり、結果的に口臭の原因となってしまいます。
口腔カンジダ菌を減らす対処方法としては、3つほどございます。
①口腔カンジダ菌への対応
:抗真菌薬の使用と口腔内のクリーニング
②歯周病菌のコントロールが必要
:口腔内のクリーニングとバクテリアセラピー
③健康上の理由で、免役が低下している場合などは免疫を上げることも必要
:血液検査で調べて診断し、対応
これらを行うことにより、口腔カンジダ菌が原因となっている口臭の改善がほぼみられます。
※口腔内のクリーニング
:歯科医院でのむし歯・歯周病予防プログラムと自宅での口腔ケアのこと
院内でのクリーニング専用機器
※バクテリアセラピー :善玉菌(乳酸菌)のタブレットを使用した口腔内の菌のコントロール
バクテリアセラピスト認定証
※血液検査 :歯周病と全身疾患の関係を知るうえで必要な60項目の血液検査
口腔カンジダ菌が口臭の原因なのではないかとお悩みでしたら、“口腔カンジダ菌をみる位相差顕微鏡の検査”、“口臭を検査するオーラルクロマ”という機器が当医院にはあり、きちんと検査をしながら治療をできますので、お気軽にご連絡いただければと思います。
位相差顕微鏡とオーラルクロマ
最後までご覧いただきありがとうございました。