新聞QUINTの萬人一語というコラムに書かれていたことが、これからの歯科医療だと思いましたので、私の考えをいれつつご紹介いたします。
日本人の平均寿命は年々、延びてきておりますという書き出しから始まります。
1961年の国民皆保険制度が始まった年の平均寿命は男性65.3歳、女性70.2歳であったのに対し、この50年で、男性は80.2歳、女性は86.6歳となりました。
これは世界と比較しても長寿の国と言えます。
例えば、男性は香港、アイスランド、スイスに次ぐ世界第4位で、女性に至っては世界第1位の平均寿命になります。
私達日本人は、この長くなった寿命を不健康な生活で送るのではなく、健康な生活をして楽しく生きなければいけないと思います。
しかし、実際は高齢になると伴に多くの病気で悩まれる方が多くいらっしゃいます。
特に多いのが、関節疾患、糖尿病、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞、肺炎などございます。
そして、最近ではこれら疾患と歯科との関係というのが少しずつ明らかになってまいりました。
つまり、お口の中を健康に保つことが、こういった疾患を予防する手段ということが少しずつ明らかになってきております。もっとその因果関係がはっきりしていけば、歯科医療は昔のような悪くなった歯を削る・治すというだけの医療ではなく、全身の健康管理を担っていく医療となってくるように思われます。
そして全身の健康を管理する医療に一員(歯科医師)として、この延びた平均寿命を幸せに暮らしていけるお手伝いができればと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。