歯周病治療は日々進化を遂げております。
今までの歯周病治療と言えば、歯周病菌に対する治療法(ブラッシングや歯石の除去や抗菌薬を使った治療など)でした。
しかし、新潟大学歯学部の安保先生の免疫療法理論をもとに、自己免疫を強化し歯周病治療を行うYM療法という新たな歯周病治療が開発されました。この方法は6年間で、約5000人で検証された世界で初めての免疫改善による歯周病治療です。
歯周病菌による歯周病の悪化については多くの方はご存じかと思いますので、YM療法で大切な前知識として、免疫の低下による歯周病の悪化がどのようにして起こるかを、簡単に順を追ってご説明しますと…
①歯周病になると、慢性的な炎症が歯と歯茎の間のポケットと呼ばれる場所(歯周ポケット)に起こります。
②慢性的な炎症により、それに対抗する免疫を担う白血球のバランスが崩れてしまい、顆粒球が多くなってしまいます。
③多くなってしまった余剰顆粒球により、活性酸素を含む多くの炎症性物質が発生し、歯周組織が破壊されてしまいます。
このような過程で免疫の低下により歯周病が悪化してしまいます…
従来のような歯周病菌といった細菌のコントロールによる歯周病治療はこれからも必要ですが、それに加えて、YM療法の免疫を意識した歯周病治療を行うことでより良く歯周病治療をすることが出来る様になりました。
YM療法とは…
『歯周ポケットで多くなってしまった余剰顆粒球の除去を行い、白血球のバランスを整える免疫改善による歯周病治療法』
です。
具体的なYM療法による歯周病治療の方法については明日のブログでご説明させていただきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。