歯周病になってしまい、歯がグラグラで入れ歯を作りたいという方が多くいらっしゃいます。
そういった場合、入れ歯治療を行う前にグラグラな歯を抜歯しなくてはいけないということがございます。
しかし、歯周病でグラグラになってしまった歯をいきなり抜歯するということは基本的に避けております。
それは、“なるべく歯原性菌血症を防ぎたい”という思いからです。
歯原性菌血症とは、簡単に言いますと、抜歯などで出血することでお口の中にいる歯周病菌が血管の中に入ってしまい、全身にまわってしまうことを言います。
血管の通っていない場所は私たちの体にはありません。つまり、歯原性菌血症により、すべての部位に歯周病菌が行ってしまい、少なからずどこかしらで悪さをし始めます。
歯原性菌血症がひどくなると、心筋梗塞、脳梗塞といった血管が詰まってしまう病気になってしまったり、アルツハイマー型認知症になったりするとも言われております。
このような歯原性菌血症をなるべく防止するために、歯を抜く場合は基本的に歯周病菌を減らす治療を行ってから、抜歯するように心がけております。
歯周病を減らす治療をきちんと行えるように、位相差顕微鏡や歯周病菌が出すガスを調べる口臭検査といったより客観的な検査し、歯周病の治療ををさせていただいております。
そして、当医院では入れ歯治療などを行ったらそれで終わりではないと思っています。当医院でおこなった入れ歯治療などで、その患者様がより健康で長生きして頂きたいのです。
そう考えているからこそ、抜歯をする時でも、将来の健康に影響する歯原性菌血症の問題をできるだけ少なくした治療を行って行きたいと思っております。
入れ歯治療だけでなく、すべての治療でむし歯・歯周病予防をきちんとなさることを当医院ではオススメしておりますので、ご興味がございましたらお電話をいただければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。