８月２７日に岩沼市にて、“歯科からみる健康と栄養を考える”というセミナーを行いました。
このようなセミナーを行うのはなぜかと言いますと…
当医院では歯科治療や歯周病治療の一環として血液検査やその結果から栄養指導を行わせていただいており、今回はその方々に“健康と栄養”についてより学んでいただけたらと思い開催させていただきました。
そのためこのセミナーは当医院の患者様やご紹介様対象で、”血液検査の見方や栄養”についてのお話をさせていただきました。講師は分子整合栄養医学の先生で、東京からお越しいただきました。
第１回目の開催にも関わらず、２４名程もの参加があり、とても素晴らしいセミナーになったと思います。
初めて佐藤歯科矯正歯科医院のホームページをご覧になった方ですと、“歯科治療で血液検査や栄養ってどういうこと？”と思われるかもしれませんが、歯周病（歯科治療）と全身の健康は大きく関係がございます。
お口の中だけをみて、歯周病を治すというのはもう昔の治療法かと思ってしまうくらい最近では歯周病と全身疾患（糖尿病・高血圧・心筋梗塞など）の関係がテレビでも大きく取り上げられるようになってまいりました。
例えば、歯周病でお困りの方の場合、まだ発見されていない全身疾患を持っていらっしゃる可能性もありますし、全身疾患があることにより歯周病になりやすくなっている可能性もあります。
つまり、血液検査などを行うことで、お口の中だけでなく全身状態をきちんと把握でき、適切な歯周病治療を安全に行うことが出来る様になると思います。
そろそろ今回お呼びした分子整合栄養医学の先生によるセミナーの内容を少々ご紹介いたします！
たくさんお話して頂いたので、何話かに分けてお伝えしていければと思います。
今回はその第一話です。
まず初めに歯科と栄養についてお話して頂きました。
食べの物を食べて消化する器官はどこですかと聞くと、皆さん最初に思い浮かぶのは”胃”と思われるかもしれません。
しかし、一番初めに消化する器官は”口腔”です。ここでの消化がとても大切で、ここである程度消化されることで胃での消化をしやすくし、小腸で栄養の吸収しやすくします。
あるとき、今回の講師先生が、総合病院とうたっている病院の先生に、「総合病院でしたら、歯科はあるのですか？」と聞いたそうですが、「ありません」と言ったそうです。
“消化器の初めを担う歯科”がなくては、全身の健康を担う総合病院ではないと思われたそうですが、世の中では歯科というのはこのように全身の健康を担う医療から置き去りにされているのも事実だと私も思いました。
しかし、講師の先生のお話の通り、私達歯科医師は全身の健康の中で消化器、つまり栄養を取るために必要なとても大切な器官の１つを担っております。
今までもそう思いながら、歯科診療の向上のために色々な研修会に参加し、患者様のお役に立てればと思いながら日々診療させていただいていますが、さらに歯科以外の先生からこのような話を聞くと、全身の健康を守る一員（歯科医師）としてまだまだやらなければならないことが沢山あると思いました。
歯科と栄養についてお話いただいた後、分子整合栄養医学とは何かというお話になるのですが、それは明日にさせて頂こうと思います。
それでは、次回は分子整合栄養医学とは何かについてのお話をお伝えできればと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。